十勝のしんむら牧場でファームキャンプ!レポート
十勝エリアの上士幌町にある「十勝しんむら牧場」さん。開拓のクワを入れ現在4代目となる新村浩隆(しんむら・ひろたか)さんが代表を務める牧場です。場所は上士幌町のまちなかから西へ約7キロ、12分ほどクルマで走ると広大な牧場が拡がっています。
牧場の牛たちを見ながら、いや牛に囲まれながらキャンプやバーベキューを楽しめるファームキャンプができるのは、小高い丘の上に造られた「パノラマテラス」。コンクリート打ちっ放しの建物は、牧場のランドマーク。躯体だけから、窓枠が組み込まれたり、電気を通したり、少しづつ時間をかけて進化する空間です。2階の屋上に上がると360度、ぐるりと大パノラマ展望が楽しめます。眼下には一面牧草地が広がり牛たちがのんびり草を食べるようすが一望。まさに「ザ・ホッカイドウ」の風景を堪能できる建物です。
十勝しんむら牧場内にはカフェ「クリームテラス」があり、牧場のショールームとして、しんむら牧場の放牧牛乳のほか、牧場のスープカレーやワッフルサンドなどが味わえます。
食事は専用グリルをつかったセルフバーベキュースタイル。牧場内で放牧されて育つ放牧豚のベーコンと十勝マッシュのアヒージョ、放牧豚のソーセージとハンバーググリル。十勝産のフレッシュな野菜や、オーダーによってはエゾシカやヒグマといったジビエも味わえます。
日が暮れたら、たき火を囲んでまったりタイム。リクエストによっては「テントサウナ」を組み立てて、じっくり「サウナー」にもなれます。もちろん、水風呂も用意。軽トラに積まれた水槽にザブンと飛び込めば、たちまち爽快。天気が良ければ、満点の星空の下、ひとりだけの露天水風呂が楽しめるのです。
テントサイトはこのパノラマテラスのすぐ横。なんと牧草地にテントを張って寝ることができるのです。新村さんはこのために農地を用途変更して申請。電牧柵を動かし、牛が入ってこないようにして、牛のすぐそばで眠ることができるサイトになっています。
2020年6月現在は、夏季期間のみ団体の事前予約での利用に応えていますが、将来的には1日1組か、数組のみのプライベート利用を想定しているとか。
なにもない贅沢な自然空間で十勝の牧場を堪能したい人には絶好のロケーション。この夏、ファームキャンプを楽しみませんか。