岩内町の「いわないリゾートパークオートキャンプ場マリンビュー」では「伝統の漁師めし 岩内鰊和次郎」を販売!

岩内町、日本海を望める高台にあり眺望が人気の「いわないリゾートパークオートキャンプ場マリンビュー」。このオートキャンプ場では、今シーズンから地元の漁師めしとして親しまれてきた、ぬかニシンのお茶漬けを販売。キャンプ場で地元の伝統の味を堪能することができます。

同キャンプ場のセンターハウス
センターハウス内の売店コーナー

「岩内鰊和次郎(いわないにしんわじろう)」は、ぬかニシンのお茶漬け。レトルトパックに入った商品がセンターハウスの売店内で販売されています。

箱の中にはレトルトパックが入っている

調理はかんたん。ご飯の上に汁ごとかけて、お湯を少々(約80ミリリットル)追加するだけ。レトルトパックには2人分が入っています。

お茶漬けの完成品

磯の香りがひろがる漁師めしの完成。ごろごろと入ったぬかニシンと、昆布だしやかつおだしの風味がマッチするお茶漬け。

ぬかニシンとは、ニシンをぬかと塩に漬け込んで加工した保存食のこと。塩気が効いてご飯との相性もいいことから、町内の鮮魚店の家庭などでは昔からお茶漬けとして当たり前のように食べられていました。

外で食べるご飯はおいしい

キャンプの夜、バーベキューのしめにお茶漬けとして食べてもよし。翌朝、のこりご飯を使っての、ささっと朝ごはんにしてもよし。かんたんでおいしい食事が楽しめます。

商品化した合同会社いわない前浜市場の代表・櫛田泉さん

ぬかニシンのお茶漬け「岩内鰊和次郎」は、合同会社いわない前浜市場が企画・販売します。同社代表の櫛田泉(くしだ・せん)さんは「商品化は、岩内出身の母栄子さんの思い出話しがきっかけ」だそう。

1950年代の岩内では、「浜が昭和最後の群来(くき)に沸いていて、あふれるほどのニシンが馬車に積まれ、こぼれたニシンを持ち買って食べたことを覚えていた」と言います。漁師の家では食べきれず、ぬか漬けにして近所におすそわけしていました。

そんな話しを耳にした泉さんは、東京のIT会社からUターンして戻った地元岩内で、岩内商工会議所の提案によりご当地グルメの開発に挑みます。町内の人気旅館高島旅館の4代目と試作を重ね、2016年に商品化に成功しました。

伝統の漁師めし「岩内鰊和次郎」

商品は、ニシンで栄えた町のソウルフードを再現。2019年度の北海道加工食品コンクールで奨励賞を獲得しました。

ちなみに商品名に付けられた「和次郎」は実在した漁師の名前。明治2年、青森県鯵ヶ沢から岩内へ移住。泉さんの先代にあたる人です。町内の円山観音には、和次郎の長男が奉納したゆかりの地蔵が現存しています。

テントの下で、ぜひ、明治時代からの岩内に思いを馳せながら味わってはいかがでしょう。1箱1袋入り(2人前)、600円です。

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